敷金精算に二か月
築25年の賃貸マンションを借りて、2年後に退去した経験があります。このとき、敷金精算をめぐって貸主と揉めました。借りた時点で、築25年ですからておくべきでし、壁や床は汚れていますし、キッチンやトイレに据え付けられている棚の扉も古くなっています。
ですから、このマンションを借りた時点で、入居する前に、すべての部屋の床や壁について写真撮影をするべきでした。そうすれば、入居前からどの部分が汚れていたり、どの部分が傷んでいるかがわかりますし、退去時に私には瑕疵がないという証拠となるからです。しかし、私は写真を撮影しないまま入居しました。そして、入居してから2年後には退去したのですが、敷金精算をするにあたって、貸主からリビングの床がかなり汚れてしまっているのでクリーニング費用5万円は敷金から精算させてもらうと通告を受けました。私は、リビングの床は入居する前の時点ですでに汚れていたので、私の瑕疵はない。
よって、敷金から精算する必要はないと主張しました。ところが貸主も、私が入居する前にマンション内の写真を撮影していなかったため証拠を提示できなかったのです。普通なら、これで私の主張がとおりそうなのですが、貸主が頑強にリビングの床の汚れは借主である私の瑕疵だと主張したため、不動産会社を間に挟んだ交渉が2カ月間も続いてしまいました。結局、最後は私の主張がとおったのですが、敷金精算でこれだけ手こずるとは思いませんでした。これからは入居前に、くまなくマンション内の写真を撮影するつもりです。
投稿者:R様
サイトナビゲーター・倉沢涼子の所感
写真は提出してください
Wさんがおっしゃるように入居時には居室内の写真を必ずとっておきましょう。特に築の深い物件の場合は何度も入居者が入れ替わっている可能性があるので物件内の汚損や破損はだれがやったものか立証できません。自分の身は自分で守るという「不動産自衛措置」は大切です。