騙され体験談

写真は保険

今から8年ほど前、社会人2年目の事です。転勤をきっかけに学生時代から独り暮らしをしていたアパートを引き払うことになりました。管理している不動産会社は地元では最大手であり、イケイケの昔ながらの不動産会社といった評判でした。敷金を家賃2ヶ月分支払っており、間取りも1Kだったのでクロスを張り替えたとしても敷金の範囲内で収まると思っていました。

立ち会い当日、現れた担当者は20代の若い男性。挨拶もそこそこに、淡々と確認を始めました。水回りが終わり、リビングの確認を始めた時でした。「あー、タバコですねー。これ、クロス全交換ですわ」と。寝耳に水でした。私自身非喫煙者であり、他人を招いた際も室内での喫煙はさせていませんでした。思い当たる節が全くなく、身に覚えが無いことを伝えると、彼は鞄から見本のクロスを取りだし、「いいですか?これがうちの本来のクロスの色なんですよ。ほら、明らかに変色してますよね?経年劣化の範囲を越じゃないんで、入居期間の現状復帰負担額比率、超えますから。」と。

納得がいかない、請求は不当と訴えると、「僕も次あるんであんまり長々付き合えないんですよ。見積もりは新居に送りますんで、文句あるなら後で交渉してください」と言われました。仕方なくその日は立ち会い完了の書類に署名捺印し終了となりました。そして後日届いた見積もりには、総額11万円の請求が。

当然納得が行かないので交渉の為連絡すると、現状復帰についての交渉は立ち会いの現場でないと受けられないとの解答が。担当者に言われたと言っても取り合ってもらえず、当時の私には相談するあてもなかった為、仕方なく支払いました。この経験以降、入居時の室内状態については総数300枚を越える写真で残しています。

投稿者:7様

サイトナビゲーター・倉沢涼子の所感

経年劣化比の話

倉沢涼子

タバコを本当に吸っておらず、明らかに通常損耗であればこの交渉は借り手側の方に非はない感じがします。また、立ち合い時でないと金額交渉が出来ないというのもおかしな話だとも思います。何年住んだか、クロスの単価は幾らかなど、の減額交渉だけでなくそもそも費用負担しなくてよい解約立ち合いであった可能性もあります。トラブルの未然防止の為にも入居時に写真の撮影&提出など自己防衛措置は講じたいですね

 - 騙され体験談

ページ先頭へ戻る